
スキンケアの基本となる洗顔はお湯でもいいの?
目次
洗顔はクレンジング剤や洗顔フォームなどの洗顔料を使って行うことが多いと思いますが、中にはお湯だけ洗顔という方もいます。お湯だけで洗顔は可能なのか、さらに洗顔にお湯を使ってよいのか意見も分かれていますよね。
そもそもお湯だけ洗顔で汚れは落ちるのか
お肌の汚れにはいくつかの種類があります。毛穴にある皮脂腺から出てくる皮脂や化粧品に含まれる油分による脂汚れと、埃や垢などの汚れが代表的です。脂汚れを落とすためにはクレンジング剤を使い、埃や垢を洗い流すためには洗顔料を使います。
ですが、クレンジング剤や洗顔料には肌に刺激を与える成分が少なからず含まれます。人によってはこれらの成分が刺激となり、クレンジング剤や洗顔料を使って洗顔を行うことでトラブルを起こしてしまう人もいます。
お湯で洗顔をすると、お湯の温度によって油分が溶け、脂汚れは落ちます。また、肌の表面に付いた汚れはお湯で洗い流せます。毛穴の中に詰まってしまった汚れも、毛穴に詰まった脂分と共に洗い流されるため、お湯だけ洗顔でも汚れは落とせます。
ですが、日焼け止めやメイクといった化粧品を使った場合はお湯だけ洗顔では落としきれません。クレンジング剤や洗顔料を使った洗顔のほうがおすすめです。
お湯だけ洗顔はメイクをしていないときの洗顔として適しています。例えば、朝起きたときの洗顔なら、お湯だけ洗顔もよいでしょう。ただ、お湯だけ洗顔を続けたときに何かしらかのトラブルが起こる場合は、汚れが落としきれていない可能性が高いため、洗顔料を使った洗顔に切り替えることをおすすめします。
洗顔でお湯を使うときに適切な温度とは
洗顔料を使った洗顔でもお湯だけ洗顔でも、どのくらいの温度のお湯を使うべきなのか迷うところです。適切なお湯の温度は、肌タイプによっても異なります。
1.基本は32度くらいのぬるま湯
32度がベストとされるのは、皮脂が溶け出すのが体温より少し低めの温度で溶け出すためです。もし日ごろ体温が高めの方ならもう少し高めの33度~34度くらいでもよいですが、体温が低めという方なら30度~31度くらいなど体温によっても多少違いがあります。触ってみてちょっと少し冷たく感じるくらいがちょうどよいのです。
さらに32度という湯温は、洗顔料の泡立ちが最もよくなる温度でもあります。洗顔料を使った洗顔では、きめ細かな泡を作り、泡を毛穴の中に入れ込むことで汚れをかき出し落とす仕組みです。より細かな泡を作れるかにより、洗浄結果が左右されます。
2.乾燥肌や敏感肌の人はさらに低めの湯温がベスト
洗顔料は32度のお湯で泡立てますが、お湯だけ洗顔や洗顔料を洗い流すときに使うお湯は、これよりも低めの少し冷たさを感じる程度のぬるま湯を使うようにします。
3.オイリー肌の人は少し高めでも
オイリー肌は隠れ乾燥が潜んでいる可能性があります。肌の内側が乾燥しているため、皮脂が足りないと肌が思い、肌表面に多量の皮脂を送り出してしまうのです。このため、肌の表面には油分がある必要があるため、洗顔後のスキンケアではしっかり保湿が大切です。
お湯だけ洗顔や洗顔料のすすぎで注意したいポイント
お湯だけ洗顔をするときや、洗顔料を使った後のすすぎでお湯を使うときに注意しなければならないのは溜めすすぎをしないことと、擦らないこと、さらにシャワーを直接肌に当てないことがあります。
1.溜めすすぎはすすぎにならない
ただ溜めすすぎは水を無駄にしないよい方法の1つです。溜めすすぎをするときには、洗面器と顔の位置に気を付け、汚れたお湯を洗面器に入らないようにします。常にきれいなお湯ですすぐようにしましょう。
2.擦ると肌に刺激となる
3.シャワーを直接肌に当てると強い刺激になる
ぬるま湯を使い肌に合わせた洗顔を
スキンケアの基本となる洗顔は、肌質や普段の体温に合わせたぬるま湯を使い行うことで脂汚れも埃や垢などの汚れも落とせます。肌に刺激を与えないよう、さらに必要な皮脂は洗い流しすぎないように注意してください。